【経済指標】消費者物価指数(CPI)を徹底解説

米国株投資を始めて間もない頃は、相場がいきなり急落したり急騰したりすることに戸惑うことも多いですよね。

 

相場を大きく動かす要因の一つに、経済指標があります。

 

多くの投資家がこの経済指標発表の数値を参考に、相場が上がるか下がるかを予想しています。

 

CPIは日米投資家だけではなくFRB(連邦準備理事会)も注目しています。

 

本記事では、消費者物価指数(CPI)について『中学生でもわかりやすく』解説します。

 

消費者物価指数(CPI)とは

消費者物価指数
 

CPIはConsumer Price Index(消費者・物価・指数)の略称で、読み方は「シーピーアイ」、

 

アメリカの労働省労働統計局(BLS)という機関が毎月中旬に発表するインフレを表す指標です。

 
「インフレ(インフレーション)」とは、物の価値が上がり通貨の価値が下がることをいいます。

例えば、1個100円で販売されていたのに、翌年には1個110円になっているようなケースですね。

反対用語として「デフレ(デフレーション)」とは、物の価値が下り通貨の価値が上がることをいいます。
 

もう少しCPIについて詳しく説明しますね。

 

CPIの数値変動は通常パーセントで表記され、プラスの動きはインフレを意味し、マイナスの動きはデフレを意味します。原則として下記の計算式を使って算出されます。

 

インフレ率 = (B - A) ÷ A × 100(A=基準時の価格、B=現在の価格)

インフレ率の算出方法
 

労働省労働統計局(BLS)は約200項目の品目を調査しており、主に下記のような項目があります。

 
  • 総合
  • 衣服
  • 食品
  • 住宅
  • エネルギー
  • 輸送
  • 中古車
  • 医療サービス
 

消費者物価指数(総合)の中から、季節性要因を受け変動の激しいエネルギーや食料を取り除いたもの「コア消費者物価指数(コアCPI)」と呼ばれ注目度が高いです。

 

消費者物価指数(CPI)は買い手側の価格を表しますが、これとは別に売り手側の価格を表す「生産者物価指数(PPI)」という経済指標もあります。

 

PPIはCPIの先行指標といえますから、前月のPPIからある程度の予想ができるのではないでしょうか。

 

発表時間

 

毎月中旬の下記時間で発表されます。

 
  • 米国夏時間:日本時間午後9時半
  • 米国冬時間:日本時間午後10時半
 

多くの項目ごとに発表されるため、下記項目だけでも抑えておくと良いでしょう。

 
  • 消費者物価指数(コア)(前月比)
  • 消費者物価指数(コア)(前年比)
  • 消費者物価指数(総合)(前月比)
  • 消費者物価指数(総合)(前年比)
 

FRB(連邦準備理事会)が注目する理由

FRB
 

FRBは年に8回開催されるFOMCで政策金利を決定するうえでCPIの動向を注目しています。

 

CPIが高すぎる(インフレである)ことがわかれば、FRBは政策金利を引き上げることでインフレ率を抑え込むことができます。具体的には下記のような流れです。

 

金利が上がり、お金の借り入れ条件が不利になる

企業/個人の借り入れが減る

投資/買い物に使えるお金が減る

雇用が減り、モノやサービスの売れ行きが鈍る

人材が余り、給与が上がりづらくなる

モノやサービスの価格が据え置かれる

景気の伸びが鈍る

 

CPIが低すぎる(デフレである)ことがわかれば、FRBは政策金利を引き下げることでデフレを回避することができます。具体的には下記のような流れです。

 

金利が下がり、お金の借り入れ条件が有利になる

企業/個人の借り入れが増える

投資/買い物に使えるお金が増える

雇用が増え、モノやサービスの売れ行きが良くなる

人材の取り合いにより給与水準が上がる

モノやサービスの価格も上がる

景気が良くなる

 

過去データ

過去データ
 

消費者物価指数(コア)(前月比)

公表日時時間結果予想前回
2022年09月13日 (8月)21:300.6%0.3%0.3%
2022年08月10日 (7月)21:300.3%0.5%0.7%
2022年07月13日 (6月)21:300.7%0.6%0.6%
2022年06月10日 (5月)21:300.6%0.5%0.6%
2022年05月11日 (4月)21:300.6%0.4%0.3%
2022年04月12日 (3月)21:300.3%0.5%0.5%
2022年03月10日 (2月)22:300.5%0.5%0.6%
2022年02月10日 (1月)22:300.6%0.5%0.6%
2022年01月12日 (12月)22:300.6%0.5%0.5%
2021年12月10日 (11月)22:300.5%0.5%0.6%
2021年11月10日 (10月)22:300.6%0.4%0.2%
2021年10月13日 (9月)21:300.2%0.2%0.1%
2021年09月14日 (8月)21:300.1%0.3%0.3%
2022.09.14時点(過去1年)
 

消費者物価指数(コア)(前年比)

公表日時時間結果予想前回
2022年09月13日 (8月)21:306.3%6.1%5.9%
2022年08月10日 (7月)21:305.9%6.1%5.9%
2022年07月13日 (6月)21:305.9%5.7%6.0%
2022年06月10日 (5月)21:306.0%5.9%6.2%
2022年05月11日 (4月)21:306.2%6.0%6.5%
2022年04月12日 (3月)21:306.5%6.6%6.4%
2022年03月10日 (2月)22:306.4%5.9%6.0%
2022年02月10日 (1月)22:306.0%5.9%5.5%
2022年01月12日 (12月)22:305.5%5.4%4.9%
2021年12月10日 (11月)22:304.9%4.9%4.6%
2021年11月10日 (10月)22:304.6%4.3%4.0%
2021年10月13日 (9月)21:304.0%4.0%4.0%
2021年09月14日 (8月)21:304.0%4.2%4.3%
2022.09.14時点(過去1年)

消費者物価指数(総合)(前月比)

公表日時時間結果予想前回
2022年09月13日 (8月)21:300.1%-0.1%0.0%
2022年08月10日 (7月)21:300.0%0.2%1.3%
2022年07月13日 (6月)21:301.3%1.1%1.0%
2022年06月10日 (5月)21:301.0%0.7%0.3%
2022年05月11日 (4月)21:300.3%0.2%1.2%
2022年04月12日 (3月)21:301.2%1.2%0.8%
2022年03月10日 (2月)22:300.8%0.8%0.6%
2022年02月10日 (1月)22:300.6%0.5%0.6%
2022年01月12日 (12月)22:300.5%0.4%0.8%
2021年12月10日 (11月)22:300.8%0.7%0.9%
2021年11月10日 (10月)22:300.9%0.6%0.4%
2021年10月13日 (9月)21:300.4%0.3%0.3%
2021年09月14日 (8月)21:300.3%0.4%0.5%
2022.09.14時点(過去1年)
 

消費者物価指数(総合)(前年比)

公表日時時間結果予想前回
2022年09月13日 (8月)21:308.3%8.1%8.5%
2022年08月10日 (7月)21:308.5%8.7%9.1%
2022年07月13日 (6月)21:309.1%8.8%8.6%
2022年06月10日 (5月)21:308.6%8.3%8.3%
2022年05月11日 (4月)21:308.3%8.1%8.5%
2022年04月12日 (3月)21:308.5%8.4%7.9%
2022年03月10日 (2月)22:307.9%7.9%7.5%
2022年02月10日 (1月)22:307.5%7.3%7.0%
2022年01月12日 (12月)22:307.0%7.0%6.8%
2021年12月10日 (11月)22:306.8%6.8%6.2%
2021年11月10日 (10月)22:306.2%5.8%5.4%
2021年10月13日 (9月)21:305.4%5.3%5.3%
2021年09月14日 (8月)21:305.3%5.3%5.4%
2022.09.14時点(過去1年)
 

2%のインフレ率を目標のターゲットとしていることから、昨年から高い水準でインフレが過熱していたことが伺えますね。

 

終わりに

終わりに
 

消費者物価指数とはインフレ率を表す指標であることを解説させていただきました。

 

では、指標発表で市場予想を上回ったり、下回った場合にどうなるのか確認していきましょう。

 

短期投資やFXでは方向変換が必要な場合が多いのでしっかり抑えておきましょう。

 

消費者物価指数が市場予想を上回った場合

  • インフレが起きている(景気が良い)
  • 金利が上昇する
  • 将来、強い金融引き締め(利上げ)が起きる可能性がある
  • 米ドルの買い材料となる(円安)
  • 株式市場にとってマイナスになる
 

消費者物価指数が市場予想を下回った場合

  • インフレが沈静化している(景気が悪い)
  • 金利が低下する
  • 将来、金融緩和(利下げ)が起きる可能性がある
  • 米ドルの売り材料となる(円高)
  • 株式市場にとってプラスとなる
 

  【DMM FX】について詳しくはこちら